OMORIとフロイト/ユング心理学
※このブログのすべての投稿には、ゲーム「OMORI」についての重大なネタバレが含まれます
タイトルの通り。
長らく「OMORIはフロイト心理学の観点から考察するべきだ」と思っていたし、実際何度か以前のブログ記事でも予告していたが……
さっぱりわからない。
フロイトの「夢判断」を読もうと思ったが普通に挫折した。書いている内容がふわっふわすぎて目が滑る。
ユングに至っては解説書読んでも「結局人間の意識が簡単にぐらつくってこと?」という理解以外ほとんど得られなかった。いやペルソナとシャドウだとかアーキタイプだとかいかにもな単語の解説はあったけど、それならわざわざ調べなくても知っているんだよ。
そもそも精神分析学自体今だと「ちょっと実験心理学と比べてあまりにもオカルティックで……」と敬遠されがちだ。ネット上のフロイトの扱いは「なんでもリビドーに結び付けちゃうセクハラおじさん」みたいな偏見が多いので、さすがに誇張かと思っていたが実際読んでみるとそう間違ってもいなかった。
「OMORI」は明白にフロイト的解釈を避けるように作られている。HEADSPACEで直接性的な要素を見出すことは非常に難しく(何と言ってもキスシーンに検閲が入るぐらいには潔癖だ)、またエディプス・コンプレックスと結びつけて語られやすい母親、父親は物語から排除されている。さらにフロイトの言う「夢は抑圧された性的欲求がゆがんだ形で再現される場所」という理論が、OMORIくんの無表情、受動的な行動のため実現されていない*1。OMORIにアタックしてくるのはAUBREY、MARIの方だが、彼がどうやらその好意に困惑しているらしいことが(特にAUBREYとのデートイベントから)分かる。
続きを読むOMORIとキリスト教のモチーフ
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OMORIはアメリカのゲームである。そしてアメリカとキリスト教が建国以来切っても切れない関係である以上、OMORIを読み解くうえでキリスト教的なアトリビュート(各人物の象徴となるようなアイテム)や聖書に見られるエピソード、象徴に注目するのは当然だろう。*1
そもそもOMORIの根幹を支えているのが「罪の赦し」という非常にキリスト教的なテーマである。罪の告解はカソリック・プロテスタント・東方正教会などに関わらず、キリスト教における最も重要な要素の一つとして挙げられる……特に、法律による裁きではなく、良心、神による裁きを中心に据えているという点において。
続きを読むOMORI小ネタ集(主に曲関連)
※重大なネタバレあり、ゲームを完全にクリアした後見るのを推奨
単独の記事としては書くほどではない、小ネタ、イースターエッグなど。
OMORI Fandom WikiやYoutubeのコメントから拾った情報がほとんどです。
曲に関する小ネタ:
・OTHERWORLDに落ちているMessage in a Bottleの内容"When the moon hits your eye like a big pizza pie, that's _____." (各キャラクターの名前が入れられる)

ディーン・マーティンが歌い、映画「月の輝く夜に」でも使われた「That's Amore」の歌詞が元ネタ。
ちなみに、歌詞から察するに正解は「that's OMORI.」
・ORANGE OASISにあるFOOD PYRAMIDの五階でCHICKEN?を倒したときに手に入る実績、"Ain't nobody here but us chickens."
ジョン・ホイットニー、アレックス・クレーマー作曲の同名曲から。ジャンプ・ブルースの名曲。
・IGLOOの中のPlastic FishにBatteriesを入れたときに手に入る実績、"Take me to the river!"
ソウル・シンガーのアル・グリーンが歌う同名曲から。
・OTHERWORLDのCLUB SANDWICH前でできるmoonwalkは、当然マイケル・ジャクソンのダンスが元ネタ。
・FARAWAY TOWN CEMETERYのある墓石を調べると、非常に小さな音でアニメ「CLANNAD」一期のエンディング主題歌「だんご大家族」のサビが流れる。C
・NEIGHBOR'S BEDROOMのテレビを調べると出てくる、「There's a movie on TV. Four girls are perfoming a rock song for a festival.」というセリフ。

違う可能性もあるが、恐らくアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」第12話の挿入歌「God Knows...」の演奏シーン。
追記:
コメントによると元ネタは「けいおん!」かもしれないとのこと。
8/10 追記:
REVERSE MERMAIDのFoe Facts!で見れるOMORIのコメント、"Fish a was I, wish I, wish I."
元ネタは1964年のアメリカ映画"「秘密兵器リンペット」より"I wish I were a fish"。魚に変身してしまった男の物語。
ちなみに戦闘画面で見られるコメント、"Up giving in lies weakness greatest our."は逆順に読むと、トーマス・エジソンの名言「私たちの最大の弱点は諦めてしまうことだ。成功するための最も確実な方法は、常にもう一度だけ挑戦することである。(Our greatest weakness lies in giving up. The most certain way to succeed is always to try just one more time.)」になる。
逆人魚というアイデアの大元はルネ・マグリットの絵「共同発明」。
8/11 追記:
THREE DAYS LEFTでトゥルールートを進むと戦うことになるANGELとCHARLIE。二人の名前は恐らくTVドラマ/映画「チャーリーズ・エンジェル」から。
ちなみにCHARLIEの着ている、中にギザギザ模様が入った服は「ピーナッツ」の主人公チャーリー・ブラウンのものに似ている。
ANGELが持っているRARE CARDの説明は"この世に4枚しか存在しない"(There are only four of its kind)となっているが、これは遊☆戯☆王の青眼の白龍が元ネタ。OMOCATはアニメ遊戯王の視聴者だったらしく、海馬瀬人のファンアートも投稿している。
8/21 追記:
SWEETHEART'S CASTLEのTHE ROYAL GALLERYではBATLER MOLEたちがカラオケに行こうと相談しているが、そのうちの一匹がこう話す。

"Don't Stop~"で始まる曲のタイトルはいくつか存在するが、おそらくQUEENの"Don't Stop Me Now"のこと。
7/23 追記:
大事なものを解説し忘れていた。UNDERWATER HIGHWAYにあるレストラン"MUSTARD SUB"の元ネタはもちろんThe Beatlesの"Yellow Submarine"である。

youtu.beただ、これについてはMother2/Earthboundに出てくる「イエローサブマリン」が直接のオマージュ先ではないかと思われる(どっちみち元ネタは一緒なんだけど)
ちなみに、2014年のトレーラーにはSUNNYたち4人が横断歩道の上で踊る、「アビイ・ロード」のアルバムジャケットを連想させるシーンが含まれている。
またMUSTARD SUBで働いている人魚たちの名前(SADIE, ELEANOR, PAM, JULIA, LUCY, RITA)は全てビートルズの楽曲名に登場する女性の名前が由来になっている。
7/25追記:
SPACE EX-BOYFRIENDを倒したときにもらえる実績「See You, Space Boyfriend...」だが、「これってカウボーイ・ビバップの"SEE YOU SPACE COWBOY..."から来ているんじゃないのか」という情報が。
11/20追記:
another morning comes pic.twitter.com/Ps0hg1QKDA
— OMOCAT (@_omocat) 2021年11月19日
ゲーム内のネタではないがここで取り上げる。
元ネタは竹内まりや「プラスティック・ラブ」の動画に使われた写真*1。2010年代以降海外で人気が急騰した日本のシティ・ポップだが、中でも本曲とこの写真は様々なアーティストにカバー・オマージュされている。
気になるのは左上の商品番号。「0404」は恐らく"404 - Not Found"のことだろうが、下の方は「12-2019」と、2019年12月を思わせる数字になっている(「OMORI」の発売は2020年12月だから違う)。これが2019年のマリの写真であることを意味するのか、特に意味はないのか……。
2023/3/18追記: 曲関係ではないけど。
バジルが使っているカメラは"POLAROID LAND CAMERA Onestep*2"。1977年に発売されたインスタントカメラで、手頃な価格とすぐに写真を現像できる手軽さで発売当時最も人気があるカメラだった*3。2022年8月にgallerynucleusで行われた展示会にも置かれていた。
OST
・28番「YO DJ PUMP THIS PARTY」の元ネタは恐らくロブ・ベースのヒップホップ・ソング「It takes two」。
youtu.be後ろで流れている合いの手がそっくり。
2022/7/29追記:
この合いの手のサンプリング元は、Lyn Collinsの「Think about it」であるとのこと。
【Lyn Collins】ヒップホップなどでサンプリングされる“Yeah! Woo!”の元ネタは? - CDJournal リサーチ
・29番「Good for Health, Bad for Imagination」は大友克洋による漫画/アニメ映画「AKIRA」が元ネタ。同作に出てくる「健康優良不良少年」が"Good for Health, Bad for Education"と訳されたことから。
・31番「White Surf Style 6」のタイトルの元ネタは恐らくSUPARCAR「White Surf style 5.」。曲調も心なしか似ている。
・74番「Pyrefly Forest - Cat's Cradle」 、「猫のゆりかご」(cat's cradle)とはあやとりのこと。同名の小説もある。*4
おそらく蜘蛛の張った巣をあやとりに喩えているのではないか?
日本語版では「ヒバナ森」と訳されたPyrefly Forestだが、FFXに登場する幻光虫も英名をPyreflyというらしい。言葉自体はPyre(薪の山)+Firefly(ホタル)から来ていると思われる。
・85番「I Definitely Promised You A Rose Garden」。バラが咲き乱れる庭園で流れる曲。
"I Never Promised You a Rose Garden"という小説が元ネタ。研究社『リーダーズスペシャル』によると「米国の作家 Joanne Greenberg (1932ー ) の自伝的小説 (1964);夢想の世界に引きこもる16歳の精神病の少女と, 彼女を現実世界に引き戻そうとする親身な精神科医の話;タイトルは「なにかと欠点はあるにせよ現実を受容しよう」といった意味あいで, 作品とは独立して比喩的に用いられる》.」
Roseには(バラ色の人生、という言葉があるように)理想という意味がある。タイトルがNever→Definitelyと変化したことで、「完璧な理想を夢見る」スイートハート(そして現実を否定するサニー)を指す言葉となる。
・86版「World's End Valentine」。OMORI漫画版(単行本2巻に収録)では「世界の果てでバレンタイン」と訳された……のだが、"valentine"には(バレンタインデーから転じて)「恋人」という意味がある。となると、前田勝彦によるソロユニット"world's end girlfriend"を意識したタイトルの可能性もあるだろう。
・87番「I Just Love The 50s!!!」、「俺はただ50年代(ソング)が好きなんだ!」
50年代に定番となった1-6-4-5というコード進行が繰り返される。代表曲はStand By Meなど。
ちなみに、「結婚式に乱入者が現れて花嫁をかっさらう」というのは有名なアメリカ映画「卒業」が元ネタ。まあSWEETHEARTとCAPT. SPACEBOYの場合ただの茶番でしかないけどな!!
・90番「Thrifted Tchotchkes」 、私訳は「倹約した飾り物」。
Kelの家庭状況を表す名前ととるべきか。後ろの見慣れない単語"Tchotchke"はイディッシュ語由来とのこと。
・103番「Gator Gambol」、意味は「跳ね回るワニ」といったところ。
GambolがGamble(賭博、ギャンブル)と発音が同じ。
ちなみにHEROの取得するスキルGATOR AIDはスポーツ飲料Gatoradeとのダジャレだと思われる。*5
・105番「Jawbreaker」とはアメリカでよく売られている非常に大きくてかたいキャンディー。違う色のガムの層が重なっていて、舐めると味が変わる。
「硬すぎて噛むと顎を痛める」ことから「顎壊しJaw-breaker」という名前が。同時にOMORI達が(Jawsを意識した)サメを倒すときのテーマでもある。
なお高利貸しのことを英語でloan sharkという。
・106番GOLDENVENGEANCE、「黄金の復讐」。
Kickstarterの支援者限定で配布されたカセットテープのライナーノーツから、これが竜騎士07の「うみねこのなく頃に」を意識した題名だと判明した*6。
(2025年11月改訂)
・110番「Numbers」。反響する音の中、ドイツ語で数字を読み上げる少女の声が聞こえる。
元ネタはいわゆる「乱数放送」(スパイなどが暗号を送信するために用いたラジオ放送)。"The Swidish Rhapsody"というニックネームで知られるものは特に有名である。
・125番「BREADY STEADY GO!」はアメリカ英語で競争をするときの、「位置について、よーい、ドン!」の掛け声(READY, STEADY, GO!)から。
アニメ「鋼の錬金術師」一期のOP主題歌「READY STEADY GO」も同語源。
ちなみにunbredは「躾のなっていない、素行不良の」という意味の単語なので、UNBREAD TWINSの訳はさしずめ「パンクな双子」といったところか。
2023/3/19追記:
長らくunbredだと思っていたのだが、展覧会で展示されていたメモに"BREAD = DEAD"と書かれているのを確認。二人はアンデッドの双子だった……?しかし別にゾンビ化しているわけではなさそうな……。
・OST137番、おそらくBLACK SPACE最大のトラウマであろう"Do you want to cut open MEWO?"の部屋で流れる「56-12-2」。

CAS登録番号という化学物質を整理するため個別に割りふられる番号を指しており、対応するのはγ-アミノ酪酸(いわゆるGABA)。*7
脳内の神経伝達にかかわり、興奮を鎮める作用がある物質だが、プレイヤーの脳内は恐怖と罪悪感で落ち着くどころではない。
・OST140番「5ths」、題名の訳は「5度」。
音楽において音程の離れ方を1度、2度……と表すのだが、この曲では弦楽器のピチカートで5度の音程がずっと鳴っている。
ちなみに5度はヴァイオリンの開放弦を調弦するときの音程でもある。
・OST154番、HikikomoriルートでNEIGHBOR'S BEDROOMに到達したとき流れる「Playing Forever」。
NEIGHBOR'S BEDROOMにおいてこの曲が「永遠に演奏されている」とも、真実から目を背けることでHEADSPACEで「永遠に遊び続ける」ともとれる。
OST未収録曲
OMORIのサントラはかなり数が多いほうだが、それでも収録されていない曲がいくつもある。個人的には、ブラックジャックのBGM(「Last Resort」の8bit版)が好き。
・GINO's PizzaのJukeboxで聴ける曲をまとめた動画がYoutubeにあがってるのだが、そこに「DELVISH CD」(World's End Valentineのチップチューンカバー)の作曲者である"Lumena-tan"がコメントしている。(まさかYoutubeのコメント欄で裏話が聞けるとは思ってなかった)
コメントの要約
・もともとCDには題名とライナーノーツ(BLURBS)を書くことができたが、何らかの理由でカットされてしまった。ライナーノーツは上部のテキストボックスに表示されるはずだった。曲名はoggファイルのメタデータとしてのみ残っている。
・DEVILISH CDの正式な題名は「Sweetheart's Retro Raibu」。SWEETHEARTがアイドルであることを考慮してつけたタイトル。
・Lumena-tanが書いたライナーノーツ(拙訳)。「ちょっと違うかもしれませんが、"世界的なアイドル "のテーマがどんなものだろうと想像した時、私の心の中で響いていたのがこれです。もし彼女自身のクラブがあったらこんな感じで..…いや、彼女はクラブを開くようなタイプなの?」
・このアレンジにはVRC6というサウンドチップを使っている。イントロはわざと某有名吸血鬼狩りゲームに寄せたアレンジにした。「彼女は吸血鬼なのか?」
・FASHIONABLE MOMの家に行くと、息子のBILLY (STRANGE MAN、またはRECYCLEPATH)の部屋があり、そこのテレビから奇妙な曲を聴くことができる。

ファイル名は”xx_strange_radio_broadcast”。
随所で猫の鳴き声のようなノイズ(おそらく周波数合わせ)が鳴り、以下の曲が組み合わされている。
Last Resortの冒頭→Guitar Guyの歌 →不明な歌の一部 →BGMがない中モールス信号がずっと流れる→MAIN TITLE(ヴァイオリンヴァージョン)
ここで流れるモールス信号を一生懸命読み取った結果、得られた文章がこちら。
IT'STIMERECYYCLELET'SALLRECYCLEIT'SGOODTORECYCLERECYCLINGISGOODFORTHEENVIRONMENTRECYLCINGISACONCEPTWITHOUTRECYCLING,YOUARENOTHING
……。
なんだこれ?聞いた人をRECYCULTISTにする怪電波か何かか?
リサイクルとはいったい何なのか……。
ちなみに、この曲はBLACK SPACE 2 (Hikikomoriルートで解放される領域)でも聴くことができる。
8/29追記
RECYCULTIST'S HQのテーマ曲、”Recycling Really Is A Concept"でも裏でモールス信号が流れていることに気づいた。さすがにこっちまで聞き取る気力はないので誰か解読してください(多分同じような内容だと思うけど)
謎-もう一つの花、ヒナギク(Daisy)-
OMORIにおいて花が重要な役割を果たすことは、主要キャラクターに設定された6つの花(ヒマワリ、スズラン、バラ、グラジオラス、サボテン、チューリップ)やサギソウ“my thoughts will follow you into your dreams.”の存在からも示されている。*8それらほど目立たないが、非常に気になる役割を持っている花がDaisy (ヒナギク)だ。
例えば、
・HEADSPACEのFOREST PLAYGROUNDにいるDAISY(NEBに思いを寄せる少女)。PLAYGROUNDのキャラクターがみな現実世界の人やぬいぐるみをモデルに作られている中で、彼女だけ対応する人物が見つからない。
・BLACK SPACEのRAIN AREAで、鍵を見つけた後に残るヒナギク。

・BASILのテーマ曲、"A Home For Flowers"の副題に、"Tulip" "Empty" "Sunflower"と並んで"Daisy"がある。
そして一番気になるのは、
・NEIGHBOR'S BEDROOMの右側に六人の花が植えられているのだが、BASILの花だけヒマワリではなくヒナギクが植えられている。

……果たして、DAISYとはいったい何を意味するのだろうか。
考察するうえでポイントになりそうなのは、Daisyの名前だ。その由来は"Day's Eye"であり、夜に閉じている花が昼間に開き、太陽の光を浴びることからつけられたという。
……このヒナギクが同じく「常に太陽のほうを向く」(BASILの言葉を借りれば、「いつでも物事の明るい面を見る」"always sees the bright side of things")ヒマワリの代わりに植えられている。非常に興味深い点だが、もうかなり字数が多くなってしまったので考察は控えることにしよう。
後記: 143
we are excited to announce that we will be having an OMORI x HONEY & BUTTER event at the IRVINE SPECTRUM in CA on 7/31!
— OMORI (@OMORI_GAME) 2021年7月10日
there will be OMORI macarons, OMORI-themed decor, a pop-up shop with exclusive merchandise, and a special gift for the first 143 people in line for the event! pic.twitter.com/ZFUndMzjXz
OMORIマカロンの宣伝記事だが、「143」って何を意味するの?と気になって調べると、"I love you"の文字数をとって143と表したりするらしい。
ちなみに143という数字は直接ゲーム中には現れないが、例えばMARIのSOMETHINGが攻撃するダメージが143であったり、WTF値というランダムイベント発生のフラグになる数値がセーブファイル内で143番目のパラメータに書き込まれていたりなど、見えないところでひっそりと使われているようだ。
SOMETHING Plush Keychainwww.omocat-shop.comSOMETHINGぬいぐるみ。14.30ドル。
他にも小ネタ、面白そうな点が見つかったら、順次追加していく予定。
*1:この写真自体は「Sweetest Music」のシングルに使われたジャケットであるらしい。詳しい経緯は以下で。
*2:日本ではポラロイド・ランドカメラ1000として発売。
*3:参考:The Rise, Fall, and Revival of Polaroid: The Instant Photography Icon | PetaPixel
*4:出典: とろさんとのやり取りから。
*6:"The influence that the soundtracks of the 07th Expansion sound novels had on my work cannot be understated. It’s present in a few tracks, but none so blatant as in “GOLDEN VENGEANCE,” a title begging for Umineko fans’ recognition" ーJami Lynne
https://www.discogs.com/release/23163152-Pedro-Silva-8-Jami-Lynne-and-bo-en-OMORI-OST より引用。
*7:OMOCATの弟は医療系の学位の取得を目指していて(pixiv Drawfestの講義動画より)、大学で有機化学を教えていたことがあるようだ。同じく化学ネタであるOSTのH20:HCL (いわゆる塩酸、胃酸の主成分)などの曲名や、ハンフリーエリア全体の雰囲気に影響を与えたのではないかと考えられる。
*8:私は知らなかったのだが、主にサギソウは東アジアとロシアに分布している花であるらしい。BASILくんがどこからこれを入手したのかは気になる
結局OMORIって何者なのさ
※ゲームにおける重大なネタバレあり
…。
……。
これを書くのは少し抵抗がある。
「OMORI考察まとめ」ブログを名乗っておいてなんだが、このブログではOMORIの登場人物とかに直接触れることはなく、元ネタや小ネタの紹介にとどまってきた。
それはRPGが本質的に「プレイヤーとゲームの一期一会の物語」であるからだ。OMORIが私にとってどうであるのかを、さも誰にとっても同じであるかのように語るのはよくない。
しかし、昨日発表された公式漫画を見て、自分がそれなりにゲームから読み取ってきた人物像とずれが生じた。そこで、「どこまでは作品中で語られているか」「どこからは想像の範囲内なのか」をもう一度まとめておきたい。
続きを読むOMORIの誕生日 ~Fly Me To The Moon (in OTHERWORLD)~
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OMORI/SUNNY、誕生日おめでとう!
happy birthday! pic.twitter.com/rpBDSsRaoA
— OMORI (@OMORI_GAME) 2021年7月20日
さて、OMORIの主要キャラクターには誕生日が設定されている。SUNNYとBASILの誕生日については写真アルバムの日付から分かるが、ほかの4人についてはゲーム発売後に公式Twitterで発表された。
birthdays 🎂 pic.twitter.com/zaV7OocfAV
— OMORI (@OMORI_GAME) 2021年2月19日
この内MARIの誕生日、3月1日についてはMarch 1st = MAR1というシャレから設定されたのではないかと言われている*1。HEROとKELの誕生日が1/1、11/11となっているのも何かしら意味はありそうである。というかHERO、これ誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントが一緒にされてしまうパターンだな?
その中でも特に気になるのが、OMORI(≒SUNNY、名前が出ていないのはプレイヤー側で名前を変えられるからか)の誕生日、7月20日である。実はこの日付、ゲーム中のとある場所で言及されているのだ。
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OMORIの音楽 ~ライトモティーフ、好きですか?~
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ライトモティーフ(ライトモチーフ、独: Leitmotiv)とは、オペラや交響詩などの楽曲中において特定の人物や状況などと結びつけられ、繰り返し使われる短い主題や動機を指す。単純な繰り返しではなく、和声変化や対旋律として加えられるなど変奏・展開されることによって、登場人物の行為や感情、状況の変化などを端的に、あるいは象徴的に示唆するとともに、楽曲に音楽的な統一をもたらしている。示導動機(しどうどうき)とも。
──Wikipediaより
ゲーム音楽を説明する際、最も頻繁に聞かれる言葉の一つがライトモティーフだ。非常に簡単に言えば、「各登場人物・場所・状況に割り当てられたメロディー」である。
OMORIを例に挙げよう。OMORIがBERLYたちと遊ぶことになるPLAYGROUNDで流れる曲が、次の「Let's Get Together Now!」だ。
一方、現実世界でSUNNYが訪れるFARAWAY PARKのテーマ曲は次の「Where We Used To Play」だ。
二つを聴き比べてもらうとわかるが、どちらも同じメロディーを使っている。ここから、HEADSPACEのPLAYGROUNDとFARAWAY PARKに密接なつながりがあることが示唆されるのだ。 これがライトモティーフの基本である。「以前、この曲をどこかで聴いたな……」とプレイヤーに想起させることで、直接言葉には出さず関係性を暗示する技法だ。
似た例として、次の2曲がある。
Pyrefly Forestの出口でピクニックをすると、MARIから「この辺りの地下には広大な図書館があるらしい」という噂を聞くことができる。その後、OMORIはSWEETHEART'S CASTLEに空いた巨大な穴に飛び込み、実際に図書館に到達する。「Pyrefly Forest - Cat's Cradle」と「Lost Library」の2曲が同じメロディーを有していることから、この2か所が実質的に同じ場所にある(地上と地下に分かれている)ことが示唆される。
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